カンケイ商店の中村です。
今日は、仕事のオンライン化特集記事その2。「リアルのメリット・デメリット」についてお話していきます。
前回は「オンラインを活用するメリット・デメリット」についてのお話でしたが、リアルについては現在どのような状態にあるのか考察を深めていきましょう!
結論から言うと、メリット・デメリットを理解した上で、オンラインとリアルのいいとこ取り!をして、仕事にうまく活かしていくことをオススメします。
リアルのデメリット
まず、リアルでお仕事をする場合のデメリットとも言えるポイントは3つあると考えています。
- 人口減少の波は避けられない。
- それに伴い市場そのものが縮小している。
- お店など物理的に動かしづらいという制約がある。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット1「人口減少」
下のグラフは、総務省の統計による日本の人口減少社会の到来のグラフです。2005年の1億2700万人をピークに、右肩下がりで人口が減少しています。このグラフを見ると、緩やかに人口が減っているように見えるかもしれませんが・・・
下のグラフは、約二千年スパンでの日本の人口の増減を表しています。緩やかなカーブだと思っていた人口減少の波は、実は長いスパンで見ると急激なカーブを描いて減少しています。現状、激しく人口減少が進んでいるという認識が必要になってきています。
デメリット2「市場そのものの縮小」
2つ目は、人口減少に伴い市場そのものが縮小していること。例えは悪いかもしれませんが、釣りをイメージしてみてください。
今までは海に魚がたくさんいて、そこに釣り針を垂らしてエサに引っかかるのを待っている状態でした。
しかし現在、この海の中に魚が全然いないという状況になっていないでしょうか?自分の業種や業態の市場が縮小していないか、一度振り返ってみる必要があります。実際に、数年前に比べてお客さんの数が減ったと感じている方も多いかもしれません。
この市場なら興味を持ってくれる人がたくさんいるんじゃないか、という視点を持ち、市場開拓や業種・職種の変更も視野に入れて、今後の事業方針を考えていくことが必要になります。
デメリット3「お店など物理的に動かしづらい」
3つ目は、お店など物理的に動かしづらい制約があること。
実店舗を経営されている方の中には、自宅兼お店の方も多いと思います。家を違う場所に移したり、新しい店をもう一つ構えることはそんなに簡単にできることではありませんよね。
物理的な制約を受けてしまうのはリアルの良さでもあり、人口減少が進んでいる現状においては、デメリットとも言えるのではないかと思います。
リアルのメリット
逆にリアルでしかできないメリットもあります。
- 会う・触れる・食べるといった根源的な欲求を叶えられる。
- 体験型サービスのニーズがある。
- 会えること自体に希少価値がある。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1「根源的な欲求を叶えられる」
1つ目は、「会う・触れる・食べるといった根源的な欲求を叶えられる」。
これはどういうことかというと、例えば今中村が住んでいる福井県大野市は、ご飯やお水(もちろんお酒も!)が非常に美味しいです。
どんなにオンラインが発達しても、まずいご飯を食べて暮らしたいという人はいないですよね。
この地この場所でしか食べられない美味しいご飯というのは非常に魅力的で、リアルならではの武器の一つだと思います。
メリット2「体験型サービスのニーズがある」
2つ目、「体験型サービスのニーズがある」。
この写真は、カンケイ商店でピラティスのワークショップを行った時のものです。
オンラインでレッスンが受けられるようになっても、先生や仲間と一緒に時間や空間を共有して学ぶ経験に変わるものはなかなかありません。
リアルの場所とオンラインをうまく組み合わせて、体験型のサービス設計をしていくと、お客様との繋がりがより強くなるのではないかなと思います。
メリット3「会えること自体に希少価値がある」
3つ目、「会えること自体に希少価値がある」。
現在コロナ禍において、気軽に県をまたぐ移動や都市部への移動がしづらくなってしまいました。そういったリスクをうまく軽減させた上で、誰かと会う、同じ時間を共有することは、相対的に価値が高まっているように思います。
「なかなか会えない」という逆境を、発想の転換で、どうすればお客様の満足や価値の向上に繋がるかという部分を考えていくといいのではないでしょうか。
以上がリアルで仕事をするメリット・デメリットについてのお話でした。参考になるところがあれば、ぜひ少しでも取り入れてみてくださいね!
次回は、「3.オンラインをうまく活用した事例」についてのお話です。お楽しみに!