カンケイ商店の中村です。
今回は、仕事のオンライン化特集記事その5。「時代背景と発信の重要性」についてのお話です。
3つのポイント
まず始めに、今回のポイントである、
- やみくもに発信を頑張る必要はない
- 事業が続けられる顧客数を把握する
- その人に刺さる発信をする
この3点について詳しく解説していきたいと思います。
もし、この記事を読まれている皆さんが「SNSやブログの発信をもっと頑張らなきゃ!」「Youtubeもやった方がいいのかな・・・」「フォロワーが〇万人いるあの人のようになりたい!」と日頃から思っていたら、この記事が参考になるのではないかなと思います。
10年間で世の中の情報量は40倍に!
こちらの図は、「情報爆発」というタイトルがついているグラフです。
ちょっと見づらいですが、2010年の情報量が988エクサバイトに対し、2020年が35ゼタバイト。聞きなれない単位なので分かりづらいのですが、これはつまり・・・
10年間で世の中の情報量が40倍になった!ということなんです。それくらい情報がたくさん溢れるようになったことがデータから明らかになっています。
分かりやすく例えると、2010年は「何か商品やサービスを買いたいな」とネットで調べてみると、3個の情報が出てくる。この3個の中から選んで買うという状態でした。しかし2020年では、その数が40倍に!120個の中から選ぶという情報量になっているんです。
これだけ情報があると、一体何を選んでいいか分からなくなりますよね。Amazonや楽天でネットショッピングをする時も、商品がありすぎて困った経験がある人は少なくないと思います。
やみくもに発信を頑張る必要はあるのか?
このように情報量が多い状況の中で、SNSやYoutubeでの発信をやみくもに頑張って、たくさんのいいねや何千人何万人のフォロワーを獲得する必要は本当にあるのでしょうか?
今一度冷静に考えてみましょう。
事業が続けられる顧客数を把握する
ここで、先程の「事業が続けられる顧客数」はどのくらいかを、自分のビジネスで置き換えてみてほしいんです。
この図では、左側があなた、右側がお客様や見込み顧客、問い合わせをしてくださった人の総数を表しています。
右側にいる人の中で、実際にお金を払ってくれる人は誰でしょうか?また、1年間で1番あなたにお金を使ってくれている人はどんな人でしょうか?
一度振り返ってみることで、発見があるのではないかと思います。
具体的な数値に落とし込んで考える
具体的に数値に落とし込んで考えてみましょう。
例えば生活費が年間200万円、経費が100万円かかるとすると、年間300万円あれば生活が回っていくだろうという仮説を立てるとします(*解説のために計算しやすい数字を用いていますが、もちろん人によってこの数値は変わってきますのであしからず…)。
では、この300万円をどのように売上として構成していくか、というのが右側の収入のところになります。例えばお客様一人当たりの年間売上が10万円だとすると、必要なお客様の数は30名になりますね。1年間の支出はこの売上の構成ができれば最低限賄えるという計算ができます。
30名という数字はあくまで一例ですが、この30名の例で進めていくと、私の肌感覚としては、知っている人であれば10人に1人くらいはお客様になってくれそうで、全く知らない人であっても100人に自分のサービスの魅力を伝えることができたら、その中の1人はお客さんになってくれるかな、というところを一つの目安にすると良いでしょう。
そうすると、先程のように何千何万人のフォロワーやいいねは、実は全くいらないことが見えてきます。情報発信を戦略的に初めていくなら、どうやってこの30名のお客様を獲得するかという逆算から考えると、取るべき行動もシンプルになってきますね。
30名のお客様を獲得しようと思った時、知っている人にアプローチするのであれば300人に情報を届ける作戦を立てる。知らない人も含めてアプローチしたいのであれば3000人に情報をどうやって届けるか、という考え方をしていくと、具体的な行動プランもかなり絞られてくるのではないでしょうか。
その人に刺さる発信をする
実際に発信を行っていく際は、あなたの商品やサービスにお金を払ってくれたことがある人のことを考えてみてください。
- その人は元々何に困っていた?
- 本当はどうなりたかった?
- 何がきっかけであなたのことを知った?
- その人から直接質問されたことは何だろう?
これらを振り返って、言語化して発信することで、届けたい人にピンポイントに刺さる発信を行うことができるようになります。
世の中に情報は溢れています。その中で、あなたを選んでお金を払ってくれる人はどのぐらいいるのか、その人はどんな人なのかをしっかり見定めて、その人に届く・響くための発信をしていくことが非常に重要になってきます。
以上が「時代背景と発信の重要性」についてのお話でした。参考になるところがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね!
次回は「仕事のオンライン化特集記事」最後の記事になります。「6.オンライン化までの道のり」についてのお話です。お楽しみに!